お薬Q&A

薬と薬や薬と食べ物との悪い飲み合わせはある?
2種類以上の薬を飲んだ時に、効果の増強や減弱、副作用が起こることを「薬物相互作用」と呼びます。
これは病院でもらう薬ばかりでなく、市販薬や漢方薬、特定の食品などとの間でも起こる可能性があります。
個々の薬について詳しいことは医師や薬剤師にたずねましょう。
カプセルをはずしたり、錠剤をつぶして服用してもいい?
勝手にカプセルをはずしたり、錠剤をつぶして飲むと効果がなくなったり、副作用が現れやすくなったりすることがあります。
カプセルや錠剤で飲むのが困難なときには、同じ薬で顆粒などがある場合があります。
まず医師や薬剤師に相談するとよいでしょう。
一度にたくさん飲んだり、1日1回の薬を1日3回飲めば、早く良く効きますか?
確かに一度にたくさん薬を飲んだり、1日1回の薬を1日3回飲めば、薬は体内に多く吸収され、血液中の薬の濃度は高くなります。
しかし、副作用も出易くなります。
また決められた量では見られないような、重大な有害作用も現れやすくなるため、1度に多く飲むのは危険です。
決められた量を飲みましょう。
医師からの薬を飲んでいますが、風邪気味の時に市販の風邪薬を飲んでも大丈夫ですか?
そのような場合は必ず医師または、薬剤師に相談してください。
同じ効果を持つ成分が入っている場合は、作用が強く出たり、或いは副作用の心配があります。
薬をお茶で飲んではいけませんか?
大丈夫です。
以前は、飲まないようにと言われていましたが、近年、鉄分を含んでいる薬でも大丈夫なことがわかってきています。
しかし、なるべくお水やぬるま湯でお飲みください。
仕事の関係で、薬を指示通り飲めないのですが?
多少の時間のずれは大丈夫です。
ただし、2回分を1度に飲むことは絶対にしないで下さい。
詳しくは医師または薬剤師に相談してください。
老人の薬服用についての注意点は?
年をとると、肝臓や腎臓などの各臓器の機能が次第に低下してしまいます。
そのため、思わぬ副作用がでることもありますので、指示された用法・容量は必ず守って下さい。
ひざ痛の薬と頭痛薬や歯痛の薬は一緒に飲んでも大丈夫?
同じ痛み止めの薬が重なることになり、副作用が出ることもあります。
医師または薬剤師の指示に従って服用してください。
副作用をできるだけ避けるためには?
薬を飲んでいつもと違う変化が現れたら、なるべく早く医師や薬剤師に相談してください。
しかし副作用かと思っても必ずしも薬が原因とは限らないため、勝手に服用を中止せず、医師もしくは薬剤師の指示を受けるようにして下さい。
複数の病院で薬を処方してもらう場合は必ず医師に今飲んでいる薬を告げるか現物を持参するようにしましょう。
市販薬を購入する場合も同様です。
薬を飲んでいる場合には飲酒や特定の食べものを避けるようにしてください(詳しくは医師または薬剤師に確認してください)。
薬は決められた容量を決められた時間に飲み、飲み忘れた場合の対応をあらかじめ薬剤師に尋ねておくと良いでしょう。
アレルギー体質は遺伝する場合もあるので、親兄弟の体質を知っておくことも大切です。
また、慢性病のため長く薬を飲んでいる場合は、定期的な診断を受け、医師のチェックを受けてください。
もし副作用を経験したらその薬の名前を確かめ、その時の症状を記録しておくようにしましょう。
その他に、いろいろ相談できるかかりつけの医師や薬剤師を決めておくことも大切です。
漢方薬には副作用はないのですか?
少ないとは言われていますが、絶対にないわけではありません。
漢方薬の種類によって異なりますので、詳しいことは漢方薬を扱っている薬剤師にお尋ね下さい。
薬屋さんやドラッグストアーで売っている市販の風邪薬なら、副作用の心配はありませんか?
市販薬にも副作用はあります。
その中には発生数は非常に少ないですが、重大なものもあります。
詳しくは店頭の薬剤師にお尋ね下さい。
小学生が1日3回の薬を飲む場合に、給食後のお薬はどうしたらよいでしょう?
錠剤は1回分をビニールの小さい袋に入れ、液剤の場合は1回分を小ビンに入れて持たせるのがよいと思います。
また、1日1~2回服用の薬に変更してもらう事を医師に相談してみてはいかがでしょうか。
子供に坐薬を入れたら、すぐに排泄してしまいました。どうしたらよいでしょうか?
すぐでしたらもう一度入れて下さい。
30分以上経ってからでしたら、1時間位様子を見て、もう一度入れて下さい。
もし排泄物の中に坐薬の形が見えなければ、すでに体に吸収されたものと考えて下さい。
子供の薬には、着色料や甘味料が使われていると聞いたが大丈夫ですか?
問題ありません。
厚生労働省で認められた着色料や甘味料が使用されていますので、心配はありません。
赤ちゃんに母乳をあげていますが、薬を飲んでいると影響がありますか?
薬の種類によっては、成分が母乳中に移動して、赤ちゃんの体内に入ってしまう事があります。
医師や薬剤師に母乳をあげている事を必ず伝えて下さい。